社長ブログ

社長フィロソフィー日記

社員はどの様にパフォーマンスを発揮すべきか?

当たり前だけど、社員は会社の業績に対して役割、責任を持つべきで、そのためにパフォーマンスを発揮すべきだと思う。

社内外の会議や打ち合わせ、面談においては、その会議中にリアルタイムで気の利いたことを言えなくても、事後で良いから議事録をまとめたり考察を加えたり、何らかのフィードバックをしなければならないと思う。発言しない、事後にも貢献しないでは、その社員のバリューはないのではないか?

もっと言うなら、社員は全員、会社の損益計算書の数字に何らかのインパクトを与えなければならない。自分が頑張ったから売上が上がった、自社開発の製品をリリースしたことで利益率が向上した、学会で発表したので認知度が上がって売上に繋がった、仕入れ先と交渉して原価率が下がったなど、自分の行動が会社の決算書にどの様にどの程度表れるかを意識して行動して貰いたいと思う。

当社はフィロソフィ(考え方)を重視していて、素直で正直で人格に優れた人を採用しようとしている。フィロソフィを重視するというと、結果はともかく「良い人」の集まりで居心地だけは良い環境と誤解されてしまうことも多い。でも実際は居心地が良いだけでは、会社は長続きしないし、何より居心地の良さを支える収益性が劣っては、絵に描いた餅みたいな話になってしまう。当社が成し遂げたいのは、自社だけに留まらずに「業界全体」もしくは「社会」に対して真摯に向き合って世の中が良くなる活動をしつつ、だからこそ同業者の中で最も支持され信頼され、その期待を裏切らない製品を開発したりサービスを提供するから結果的に高収益になるということだ。これは生半可な努力では出来ないし、毎日毎日が真剣勝負、間違っても「ぬるま湯」的なことであってはならないと思う。

そういう「高い目標」を掲げる会社においては、社員一人一人が勘違いすることなく、「どうすれば、社会貢献を行うことで具体的に決算書の数字にどれだけ貢献できるのか?」と言う難しい問いに向き合って、日々自問自答して「誰にも負けない努力」を継続すべきじゃないかなと思います。

いまここにコミット

また会議の話である。

経営層が月次とか週次とかの定例会議で、結果について何かとコメントをする。極論、それって本当に無駄だと思う。

月次報告とか週次報告は結果のまとめであり、もしくは今月の着地見込みだったりする。でも見込みであったとしても要するに結果を予測するという事だから、「近い将来の結果」について議論しているのに他ならない。

もし経営者、管理職が優秀なら(多分そうだろう)、コミットすべきは日々の意思決定だと思う。まさに今日この時のアクションによって結果が変わってくるのなら、コミットすべきは結果報告へのコメントでなくて、その時そこにいて正しい判断と指示を行うべきだ。つまりプロセスにコミットしなければならないと思う。

結果をまとめる作業はシステムで出来る(つまり見たら分かる)。それを一々初めて聞くような顔をして分かったようなコメントをするような管理職は要らないと思う。毎日「ここいま」に集中して、ふと振り返ったら立派な結果が集計されていたという方がずっと生産的だと思う。

当社ではSlackと日報ソフトを活用して、毎日毎日意思決定をしている。だから週次とか月次の会議ではあまり決めることがない。むしろ目の前で決めることがないものだから、将来像とかまだまだ完成しない新商品のこととかをダラダラ喋っているのが当社の会議だ(中途採用の人には最初呆れられる)。稟議もないし(その瞬間にSlackで聞けば良い)、着地見込みとかも作らない。あくまで「いまここ」に集中してその時その時に議論をして意思決定している。

もう20年以上もこのスタイルでやってるのだが、世の中の組織もだんだんそうなってきているような気がします。

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