社長ブログ

社長フィロソフィー日記

豊かさとは何か。

豊かさと言うのは、あくまでフローで経験することで貯まっていくものだ。収入があって、個人の銀行口座に入り、そのお金を個人が自由に具体的な体験のために使って、初めて(お金で買える範囲ではあるが)豊かな経験ができる。いくら銀行口座に預金があっても、いくら会社の株式や使ってない土地を持っていたとしても、それらを具体的に消費しないと、個人の体験に落とし込むことはできない。では富の蓄積ストックはどう考えるべきかと言うと、紙の上の離れた土地の権利書や保有株式や預金残高は個人にとって本当のストックを意味しない。それは単に紙に書かれたものというだけだ。それらは使って初めて富が具体化するわけで、そう考えると本当の蓄積された富は人の心の中にしか蓄積できない。死んでいくときに豊かな人生だったと思うのは、紙に書かれた資産一覧を見て言うのではない。富を使うことで豊かな経験をし、それが積み重なって満足した気持ちの状態を「豊かさ」と言うのだろう。
という事は、必ずしもお金だけが豊かさの決める要因ではないと言うことがわかる。紙の上の資産を増やそうと必死になったり、そのために人を裏切ったり、人から恨まれたりして、資産は増えたかもしれないけれども、友達も信頼できる人もいない。この様な寂しい人生は豊かとは言えない。お金がなくても豊かな自然に囲まれ、お金がかからなくても公園や山を散歩し、必ずしも高価ではなくても旬の健康的な食事を摂り、家族に恵まれ、友人にも恵まれ、一生懸命働いて、社会に貢献できる環境があれば、必ずしも紙の上の資産は増えないかもしれないけれど、心は豊かになっていくだろう。資産は心の中にしか貯めることができない。そのためには良い経験をしなければならない。そのためにある程度の収入は必要だけど、実際にそれを使って良い経験をすることが大切なのだと思う。

そういう意味では、会社が社員を豊かにすると言う事は、良い経験ができるだけの収入を増やす事はもちろん、この会社でなければできなかっただろう良い経験をさせてあげることだ。社会に良いこと、その人にとっても素晴らしい経験になるような仕事を考え、同時に収益を上げるような仕組み作りを行うことが経営者の使命だ。自分1人では行けないような場所に行けたり、できないような経験をすること、会えない様な人に会えること、それが会社で働く醍醐味である。そしてそれは一過性のものではなくて、何十年も継続して社員に安定的に提供しなければならない。この会社は安定していて潰れないと社員が安心して初めて、貰った給与も良い体験のために憂いなく使える訳だけだ。経営の目的が「社員の物資両面の充実を図ること」と言うのは、つまりはこう言うことではないかと思います。

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