水球から就活へ
このたび、次男の水球人生の一区切りがついた。大学時代は、「1秒でも水球以外のことを考えたら弱くなる。」とか言って就職活動一切行行わなかったので、今になって二学年下の後輩たちと並んで会社訪問などを始めたところだ。卒業するはずの3月を過ぎてから、フランスのクラブチームで2ヶ月の武者修行(トライアル)を行った。結果、クラブチームからは声がかからず、今回の日本選手権でKingfisher74の一員として、見事日本一のタイトルを手にして有終の美を飾ることになった。
子供は親を超えないといけないと言われるが、その意味では大学とは言わず、もっと手前のところで既に追い越したように思う。水球という一つのことに全身全霊を注ぎ、レベルの高い目標を設定し、キャプテンとして価値観が様々な選手たちをまとめ上げてチームとしてのベクトルを合わせていく過程など、とうの昔に親は超えているといつも思っていた。引退試合となった日本選手権決勝では、試合の流れを変える同点シュートを決めることができた。十年に及ぶ水球人生の集大成とも言える「魂のシュート」に、非常に感慨深いものがあった。
次男が引退ブログを書いているが、気合いの入ってない後輩経営者に、「これでも読んで心を入れ替えろ」と親バカなことを言っている。
もちろん水球で食べていくことはできない。それは受験勉強でも、大学を出ることでも、学生生活で勉強した内容が、そのまま社会で通用するわけはない。しかし、その時々で、与えられた環境で高い目標を設定して精一杯達成しようとする努力のあり方は、一事が万事、必ず活きてくるものだと言う。
水球ばかりやってきて社会を全く知らない次男に、昔の同僚や先輩、後輩など、社会で活躍している人たちを紹介して話をして貰っている。先日も皇居が見渡せる役員室で2時間も就活学生に付き合って貰ったり、「自分のことを求めてくれる会社ならどこでも、縁があったと思って就職することも良いですよ」と人生論を語ってくれた大きなお寺のトップの方、これからの出会いがどう彼に影響を与えるのか、その中から何を選択していくのか、楽しんで見守っています。
