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必然的な偶然

カテゴリー: 日常

人生は偶然に満ちている。 と言うか、ほぼ総てのことが偶然から始まるものだと思う。人生を共にする配偶者だって、最初は何かの機会で「たまたま会った」ことから始まる。たまたま適当に決められたクラスが一緒だったり、たまたま何かの時に席が隣だったりすることから始まるのだ。勤める会社だってそう、「たまたま」目についた求職案内だったり、その求職案内も「たまたま」先月出た欠員を埋めるものだったり、その欠員が「たまたま」夫の転勤に伴うものであったり、まあ「たまたま」の連続である。 先日もある案件でどうしても訪問して相談したいと思っていた人がその矢先に、「たまたま」ランチをとっていたファミレスの隣の席に案内されて来た。でその大切なお願いをその場で相談し依頼したのだが、これもその人が「たまたま」近くで仕事があって「たまたま」道が空いていたので早く到着して時間調整のために立ち寄ったに過ぎない。 自分の人生を振り返ってみると、本当にこの偶然に支配された出来事に沿って歩んできたと思う。そもそも中小企業の経営をしているなんて思ってないし、昆虫関係の仕事なんて全く予想していなかったし、これまで出会った人も社員もすべて「たまたま」の連続で出会いが生じた人たちばかりだ。 でも更に良く考えてみると、「たまたま」なことが実はある種の「必然」であることも分かる。僕の場合、たまたまこんな立場でこんな仕事をしている様に見えるが、実は僕の使命が「専門性を活かして社会貢献をすること」であれば、例えば昆虫の知識・ネットワークを活かしてアフリカのマラリア対策に貢献したり(現在も当社の社員がマラウィを訪問している)、親が会社を経営していたという「たまたま」も僕が経営者になる「必然」を導くための要素だったとも言える。 「たまたま」結婚した妻の両親がNGOをやっていることも国際貢献を目指す僕にとっては「必然」とも言える。なんでか分からないけれど、神様に仕組まれているように「たまたま」なことが生じることが多いのだ。 「たまたま」が「必然」であるならば、何も恐れることはない。その「たまたま」を楽しみ、後を振り返って必然的な人生の使命を果たせるなら、それが本分というものだと思う。 さて今日はどんな「たまたま」が起こるか楽しみです。

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