

ユスリカ類
ユスリカ類はハエ目ユスリカ科(Chironomidae)に属する昆虫で、日本では約700種が知られている。成虫は一見、蚊に似ているが口は退化していて無く、食物をとることはない。幼虫は側溝や泥の溜まった水溜り、都市河川、湖沼などが発生源となる。特に富栄養化の進んだ湖沼では、夏季になるとユスリカが大発生し、不快昆虫として問題となる。
夕暮れ時に目の前に現れる蚊柱の正体は本種によるもので目や口、耳などに入って痛い目を見る。また、光に誘引される性質を持っているため、民家でも飲食店などでもユスリカが屋内に大量侵入して来て、食事や営業ができない、外灯が死骸で汚れるといった被害も発生している。その他の被害としては、ユスリカの死骸が細かく砕け散って埃となり、気管支喘息や鼻炎などのアレルギーを引き起こすアレルゲンとなる。
ユスリカやボウフラが湧く原因にもなる資材置き場に放置された容器。