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チョウバエ対策

 チョウバエ類は、ハエ目の直縫亜目、糸角群、チョウバエ科、チョウバエ亜科に属する昆虫の総称である。その名に反し、カ類に近縁な種である。体長1~5mmほどの微小種で、体は灰黒色をしており、体表には毛が密生している。頭は小さく背面からは毛に覆われているため見えない。チョウバエの中でも最も普通に見られる種がホシチョウバエとオオチョウバエで、後者は近年日本に侵入したらしい。集合住宅の浄化槽や鶏舎などで多発し、不快害虫として問題になる。幼虫は腐敗槽の汚泥(スカム)の中から大発生するので「濾床バエ」とも呼ばれる。室内に侵入すると、洗面台や流し台の水回りの部分にあるガラス窓にとまる習性がある。台所や風呂場に多いが、居間に進入することもあり、最菌の運搬者となることがある。また、幼虫が人の泌尿生殖器、消化器、気道、眼瞼などに迷入してハエ症を引き起こすことが知られている。

ホシチョウバエ -Psychoda alternata -

ホシチョウバエ成虫の体長は1.3mm~2mm、体色は灰色で、翅は大きく周辺部に5~6個の黒斑がある。触角は15節よりなり、数珠状である。幼虫は体長8mm程で、灰色がかった白色である。腹端が円錐状に伸びて呼吸管になっている。発生時期は4~12月にかけてであるが、冬でも活動することがある。卵は2日ほどで孵化し、幼虫期間9~15日を経て蛹になり、2日後には羽化する。世界各地に生息している。

 

 

 

オオチョウバエ -Telmatoscopus albipunctatus-

成虫の体長は4~5mm、ホシチョウバエに比べるとかなり大きい。体色は灰色で、翅の脈の末端には8個の白点がある。触角は16節で、各節とも同じ形をしている。幼虫は体長8~9mmで、全体が褐色ではあるが頭部と尾端は黒褐色をしている。背面には多数の剛毛がある。5~10月にかけて発生し、羽化3~4日目に有機物の多い水面の浮遊物に平均240個の卵を産む。卵は2日ほどで孵化し、幼虫期間約10日を経て蛹になり、3~4日で羽化する。世界中の熱帯地方に広く分布する。