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 ガ類の中には、貯蔵食品や穀物から発生する種があります。特にノシメマダラメイガ、スジマダラメイガ、スジコナマダラメイガ、3種類のメイガはチョウ目害虫の中でも特に問題となる種です。大きさは羽を広げても2cm程度と小さな蛾です。穀物、食品などを加害するのは全て幼虫のみで、成虫は餌を食べません。

ノシメマダラメイガ -Plodia interpunctella -

ノシメマダラメイガ鳥の餌など極めて広い食性を持ち貯蔵食品における最重要害虫である。成虫は開張13~16mmで、翅を屋根型にたたんで静止する。前翅は赤褐色で基部の半分は灰褐色、静止した時は前後で灰褐色と赤褐色の2色に見える。頭部の前額は円錐状に突出している。世界各国に分布しており、日本では北海道から九州にかけて分布しているが、沖縄からは見つかっていない。幼虫は円筒形で全長約10mm、糸を吐いて穀粒などを綴り巣を作る。メイガ類の幼虫は似ているため区別がつきにくい。しかし、本種の幼虫は何を食べても赤褐色の粒状の糞をするのが特徴的である。幼虫は包装容器の穿孔能力が高いため、これを食い破って侵入する。特に越冬期には広範囲に動き回るため、問題が生じやすい。

 

スジマダラメイガ -Cadra cautella -

貯穀から菓子類まで加害するが、別名コナマダラメイガとも呼ばれるほど製粉工場に多い。成虫は開張16~20mm、前翅は細長く灰色で直線的な白色横帯があり、その外側は灰暗色。頭部の下唇鬚はキバ状に上を向く。主に熱帯から温帯にかけて広く分布し、日本では北海道から沖縄まで分布する。幼虫は体長約12mm。頭部は茶褐色で体は灰白色に近く、淡い紅色を帯びる。各節の刺毛は全てよく目立つ褐色の硬皮板上にある。幼虫は食物を糸でつづり合わせるため、食害による直接的な被害よりも汚染被害が問題となる。

カシノシマメイガ -Pyralis farinalis -

菓子によく発生する縞のあるメイガという事でこの名がついた。成虫は開張20~28mm、前翅の基部と先端は赤褐色で、中央に白腺で縁取られた黄褐色紋があり、意外とカラフルである。成虫は静止するときは、尻を持ち上げた体勢をとる。幼虫は体長約23mm、頭部は赤褐色で体は淡黄白色。菓子類のほか、穀粉、粉類などにゆるく綴り合わせた管状の巣を作り、その中には入って食害する。幼虫越冬を行ない、年2~3回の発生をみる。