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【メイガって?】
食品、特に貯穀害虫は鞘翅目昆虫についで鱗翅目に属するいわゆるガの仲間が多い。多くの貯穀害虫がそうであるように、貯穀を加害するガの仲間もまた、世界的に分布を広げている。特に、スジコナマダラメイガ、スジマダラメイガ、ノシメマダラメイガの
3種は鱗翅目害虫の中で最も問題となる種である。精米所や製粉工場をはじめ、一般家庭などでもよく発生する。幼虫は穿孔能力が強く、包装容器などを食い破るため異物混入などのトラブルも多い。穀物などを加害するのは全て幼虫期のみである。これらのメイガ類は、開張20mm程度またはそれ以下と小型のガである。また、成虫は餌を食べずに交尾産卵が可能で、このような性質のため実験用昆虫として広く利用されている。
・ノシメマダラメイガ
・スジマダラメイガ
・カシノシマメイガ
・メイガ駆除方法
ノシメマダラメイガ
-
Plodia interpunctella
-
穀物、豆類、乾燥した果実、小麦粉、チョコレート、鳥の餌など極めて広い食性を持ち貯蔵食品における最重要害虫である。成虫は開張
13〜16mmで、翅を屋根型にたたんで静止する。前翅は赤褐色で基部の半分は灰褐色、静止した時は前後で灰褐色と赤褐色の2色に見える。頭部の前額は円錐状に突出している。世界各国に分布しており、日本では北海道から九州にかけて分布しているが、沖縄からは見つかっていない。幼虫は円筒形で全長約10mm、糸を吐いて穀粒などを綴り巣を作る。メイガ類の幼虫は似ているため区別がつきにくい。しかし、本種の幼虫は何を食べても赤褐色の粒状の糞をするのが特徴的である。幼虫は包装容器の穿孔能力が高いため、これを食い破って侵入する。特に越冬期には広範囲に動き回るため、問題が生じやすい。
●ノシメマダラメイガの蛹(左)
スジマダラメイガ
-
Cadra cautella
-
貯穀から菓子類まで加害するが、別名コナマダラメイガとも呼ばれるほど製粉工場に多い。成虫は開張
16〜20mm、前翅は細長く灰色で直線的な白色横帯があり、その外側は灰暗色。頭部の下唇鬚はキバ状に上を向く。主に熱帯から温帯にかけて広く分布し、日本では北海道から沖縄まで分布する。幼虫は体長約12mm。頭部は茶褐色で体は灰白色に近く、淡い紅色を帯びる。各節の刺毛は全てよく目立つ褐色の硬皮板上にある。幼虫は食物を糸でつづり合わせるため、食害による直接的な被害よりも汚染被害が問題となる。
カシノシマメイガ
-
Pyralis farinalis
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菓子によく発生する縞のあるメイガという事でこの名がついた。成虫は開張
20〜28mm、前翅の基部と先端は赤褐色で、中央に白腺で縁取られた黄褐色紋があり、意外とカラフルである。成虫は静止するときは、尻を持ち上げた体勢をとる。幼虫は体長約23mm、頭部は赤褐色で体は淡黄白色。菓子類のほか、穀粉、粉類などにゆるく綴り合わせた管状の巣を作り、その中には入って食害する。幼虫越冬を行ない、年2〜3回の発生をみる。
これらの害虫は食品に発生するため、薬剤の使用は避けるべきである。倉庫などでは臭化メチルやリン化アルミニウムによる燻蒸が行なわれているが、これらは法的規制があるため使用が困難である。一般家庭における防除対策としては、
食品類は長期保存せずに消費回転を早くすることが害虫の発生防止につながる
。というのも、基本的に害虫の発生するケースは、長期間保存または放置された食品である場合が多い。スジコナマダラメイガやノシメマダラメイガなどの幼虫は食品包装資材の包装紙や包装用ポリエチレンを穿孔して侵入するので、消費までの期間が長いとそのリスクは高まってしまう。やはり多くの害虫同様、整理・整頓・清掃が防除の基本となる。
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