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衛生面に関わってくる鳥害は、糞害と鳥に寄生するダニ類の問題である。糞害に関しては、洗濯物や車、外に陳列した商品が汚されるといった被害と悪臭による被害がある。糞による二次被害としては、害虫の誘引・発生やネズミの誘発なども引き起こす。一方、ダニの被害はトリサシダニによるものである。トリサシダニは宿主から離れたり宿主が死んだりしてしまった場合に、吸血源を求めて人を刺しに来る。これらの被害はともに軒下やベランダなどに営巣した際によく起こる。しかし、自然に生息している鳥類は鳥獣保護法によって守られているため、殺したり捕獲したりすることは禁止されているため対策が難しい。また、近年話題になったウエストナイル熱や鳥インフルエンザにも鳥が関与しているとされている。ウエストナイル熱では、ウイルスを保菌した鳥を吸血した蚊によって人々への感染が広まった。鳥インフルエンザでは、渡り鳥がウイルスの媒介者となったため世界各地に広まってしまった。
ハト
一般的にハトと呼んでいるが、人間生活と関わりの深いハトは
ドバト
Columba livia
と
キジバト
Streptopelia orientalis
が主である。ドバトは、もともと飼いバトが野生化したもので、市街地を中心に農村部にも生息している。コンクリートの建造物が格好の営巣場所となっており、ビルの配管の上やベランダ、橋げた、高速道路などで繁殖を繰り返している。通常年2回ほどしか繁殖しないが、食物の豊富な都会では年5回も繁殖する。また、公園などで群れをなして生息している。一方、キジバトは、もともと林の鳥で農村部に多く、都会では見ることのなかったハトである。しかし、現在では大都会でも普通に見かけるようになり、街路樹などに木の枝を集めて雑な巣を作る。
営巣した場所のしたには、糞が大量に積もっている状態。建物の美観を損ねるだけでなく酸性の糞は建物の侵食被害に繋がることも。
スズメ
もっともよく知られていて身近にいる種。イネをはじめとする穀類の重要な害鳥として知られている。ほぼ1年中同じ場所に生息しているため、対策がとりにくい。一夫一妻性で、
2月〜9月にかけて数回繁殖する。巣は民家の近くに多く、人家の屋根や壁の隙間、樹洞などにイネ科植物を使って直径10cmほどのものを作る。隙間さえあればどんな場所でも繁殖可能である。卵は4〜8個で1日1卵ずつ産卵する。卵は2週間弱で孵化し、2週間ほどで巣立つ。営巣から巣立ちまで約1ヶ月
ツバメ
スズメ同様よく知られている種。スズメよりスリムで体全体が光沢のある黒色をしている。一夫一妻性で繁殖時期は
4〜7月の間に年2回行なう。家や建造物の軒下に、土泥やわらを自分の唾液を使って固めた御椀形の巣を作る。産座には枯れ草や羽毛を敷き、古巣を利用することがよくある。卵は3〜7個で1日1卵ずつ産卵する。卵は約2週間ほどで孵化し、20日ほどで巣立つ。営巣から巣立ちまで約1ヶ月半。
自然界に生息する鳥は、鳥獣保護法によって守られている
ため、特別な理由を除き殺したり捕獲したりできない。そのため、鳥類の防除対策は、基本的に
鳥が棲みつく前に寄せ付けないこと
が重要となってくる。その手段としては目玉模様のバルーンやCD、防鳥テープなどをぶら下げるなどする。また、駅やビルなどにおいては、鳥の営巣場所や休憩場所になる箇所に忌避剤を散布したり
ハト防除用スパイク(針)
を設置したりして、留まる事ができないような対策をとる。しかし、年に数回だけの繁殖を見守ってやることも大切である。
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